あなたは金色のどじょうをみたことがありますか?どじょうといえば、地味でにょろにょろしていて、気持ち悪い。そんなイメージを持たれているかたも多いことでしょう。
今回紹介するどじょうは、まるで金魚のような色合いをしていて、とても魅力的なんです!
どじょうの生態と、飼育方法をあわせてお伝えしていきますね!
そもそもどじょうってどんな生き物?
どじょうはコイの仲間で、細長い体と口元にある10本前後のひげが特徴です。日本には11種類のどじょうが生息しているのですが、金色のどじょうは「ひどじょう」と呼ばれます。これは、通常のどじょうより色素が少ない、白変種にあたります。
また、どじょうには驚くべき身体能力があります。エラ呼吸の他に、皮膚呼吸と腸呼吸をおこなうことができるのです。そのため、水の外にだしても、しばらくの間は生きていられます。
生命力がとても強く、10年以上生きる個体もいます。(平均寿命は8年程度)
最終的には15~20cmくらいにまで成長します。
棲んでいる場所
田んぼや水路などの、流れがゆるやかで隠れやすい場所に多く生息します。普段は土の中にもぐっていることが多いです。金色のどじょうも、野生でみられないということはないのですが、確率はとても低いでしょう。体の色が目立つ生き物は、敵に狙われやすいのです。
食べるエサ
基本的にはなんでも食べる雑食性です。
野生ではおもに、動植物性プランクトン、イトミミズ、小さな昆虫などを食べます。
さきほど10本前後のひげがあると書きましたが、ひげにはセンサーのような役割が備わっています。ひげの先にエサがあたることで、エサと土とを区別しているんですね。
小さい体のわりには、意外と大食いです。
金色のどじょうの基本的な飼い方
体の色が違うので、飼うのは難しいと思われがちですが、そうでもありません。
一般的な色のどじょうと同じ方法で飼育できます。
必要な道具
- 水槽(あるていどの深さと横幅があれば、プラスチックケースなどでも代用可)
- ふた
- 隠れ家
- 細かい砂
- 水中フィルター(+チューブ+エアポンプ)
- カルキ抜き
- エサ
最低限これだけ揃えれば、育てることは可能です。
では、具体的な飼育法を説明していきますね。
- バケツに必要な量の水をいれ、カルキ抜きをしておく。
水は水道水で構いません。
市販のカルキ抜き剤を投入しておきます。 - 水槽、隠れ家、砂、水中フィルターをお湯で洗い流す。
この作業で、道具についた汚れを落とします。 - 水中フィルター+チューブ+エアポンプをそれぞれつないでおく。
- 水槽をセッティング場所に移動する。
- 細かい砂を3~5cmていどの厚さになるようにしく。
細かい砂は、どじょう用に売られているものがいいでしょう。
なくても飼育はできますが、潜る様子がみたいなら、砂は必要です。
また、体に傷がつくのを防ぐ役割もあります。 - さきほど用意しておいた水を水槽に投入する。
こぼさないように、小分けにしていれるといいでしょう。
水位は全体の50%~80%ていどにとどめます。
どじょうは水面を勢いよく跳びはねることがあります。
のちにフタをしますが、念のため、水位は低くしておきましょう。 - 水中フィルターを水槽内にいれる。
水面に波をたたせて、水中に酸素を発生させます。
水中フィルターをいれたあと、エアポンプのコンセントをいれましょう。
無事に泡が発生しているか、確認します。 - どじょうをいれて、フタをしめます。
この時、水中の温度が高すぎたり、低すぎたりしていないか、注意しましょう。
これで、飼育環境を整えることができました。
エサと水替えの頻度
専用のエサも売ってありますが、金魚のエサも好んで食べます。ただ、できれば下に沈むタイプのものを選んであげましょう。どじょうの口は下を向いているので、浮くタイプだと食べにくいのです。
食欲旺盛なぶん、フンもたくさんします。水の入れ替えは月2~4回ほどおこない、月1回は水槽全体を掃除するようにしましょう。育てている数が多いほど、水の入れ替えも頻繁におこないます。
金魚やめだかとも一緒に飼える?
基本的に混泳させても大丈夫です。ただ、金魚とめだかを一緒の水槽で飼うのはやめたほうがいいでしょう。金魚がめだかを食べてしまうことがあります。
金魚もめだかも水槽の上部で生活するので、土にもぐる習性のあるどじょうとは相性がいいです。弱った個体や泳ぎのへたな金魚と一緒に混泳させると、どじょうが追い回すことがあるので注意が必要です。
まとめ
金色のどじょうは飼いやすく、見た目にも綺麗なのでおすすめです。
掃除の手間は少しかかりますが、1匹ですと水槽もほとんど汚れません。
野生ではめったにみられない種類ですし、毎日金色の姿をみるのは縁起がいいですよ!
今まで水生生物を飼ったことがない人も、ぜひトライしてみてくださいね!
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