日本でもペットとして注目されているフクロウは、飼育環境を整える事が難しい生き物です。
他の動物をエサとする「猛禽類」であるフクロウを一般家庭で飼育することは、簡単ではありません。
フクロウをペットとして迎える際に知っておくべき基本の飼い方と、注意すべき病気について紹介します。
フクロウの生態
フクロウにもいくつかの種類がありますが、基本的に夜行性であり、他の動物を待ち伏せて狩りを行います。野生のフクロウは、狩りを行う以外、全ての時間を休息や睡眠に充てているのです。
しかし、野生ではフクロウが他の動物に襲われることもあるため、常に緊張状態となっています。そのため、木のくぼみなどに休息できる「自分だけの場所」を確保するフクロウも居ます。
ペットとしてフクロウを飼う場合でも、主な生態を理解した上で飼育環境を整える必要があるでしょう。
そのために重要となるのは、十分なエサと緊張状態から解放できる環境です。
フクロウの性格と種類
フクロウの性格は、種類によっても異なります。しかし、一般的には大人しく穏やかな性格です。性格が少々荒く、ペットとして不向きであるともいえるフクロウも居ます。白い身体が魅力的なシロフクロウなどは気性が荒い面もあり、フクロウ初心者にはおすすめできません。
コキンメフクロウやスズメフクロウなどは神経質であり、飼育環境を整えなければ体調の悪化が懸念されるほどデリケートな種類です。フクロウの種類ごとに性格は異なるため、飼育前に相談をして、好みの性格から種類を選ぶという方法をおすすめします。
フクロウの飼育グッズ
フクロウの飼育に必要不可欠な飼育グッズを見て行きましょう。
エサ
最も重要なエサは、ネズミ、ひよこ、ウズラのヒナです。これらを少量ずつ与えるため、さばくことになります。フクロウを飼いたいと考えていても、ネズミなどをさばく事ができなければ飼う事は難しいです。
エサを与える際には、ケージの中にエサ置き場を作り、いつでも食べる事ができる環境にします。ピンセットを使用するとスムーズにエサやりができるでしょう。
ケージ
フクロウは水浴びをするため、100cm以上の広いケージが必要です。基本的に、体長の4倍程度の大きさが目安となります。温度計や湿度計を設置し、止まり木などはフクロウを購入したお店と同じものを使用しましょう。急な環境の変化による体調不良を予防する効果が期待できます。
体重計
フクロウの体調を確認する目安として、体重の変化を記録するという方法があります。体重が減少している場合には病気にかかっている可能性もあるため、注意が必要です。毎日スキンシップを取っていても、数グラムの違いに気付く事はできません。そのため、体重計で管理することが重要です。
まとめ
フクロウを健康で長生きさせるためには、飼育する前の準備が大切です。十分な知識を得た上で飼育環境を整え、フクロウを迎えましょう。
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