水槽の小さな掃除屋!?癒されるヌマエビの生態を知ろう!

水槽の小さな掃除屋!?癒されるヌマエビの生態を知ろう!

沼や水田では川岸の流れのよどんだ草陰にいて、英語名が「numaebi」の生き物はご存知でしょうか?そう、「ヌマエビ」です。
今回はヌマエビの生態、同じヌマエビ科のエビをご紹介します。

ヌマエビとは

南西諸島~本州中部などに生息し、節足動物門殻網十脚目ヌマエビ科で体長3~4cmほどの比較的小柄なエビです。はさみの先には筆のような毛の束があり体側には黄白色と黒褐色の小斑点があります。体色は緑褐色~青緑で背中に黄褐色の線があるのが特徴です。雌の体色は透明な褐色です。
ヌマエビは卵が孵化するまで雌の腹で保護され、孵化した幼生(ゾエア)は海へと流されプランクトン生活を送り稚エビとなり川に戻るという両側回遊型です。

同じヌマエビ科ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ、ヌカエビとは?

ミナミヌマエビ

生息地は韓国や台湾、西日本などです。水田、湖、沼、や川などの淡水で一生を過ごす陸封型です。
体長は2~3cm程で、尾の縁に棘があり、雌の背には白色の一本の筋があり色は緑黒色や茶色などで変異があるのが特徴です。雄や幼生は半透明です。
雑食性でデトリタス、藻類、死骸など何でも食べますが共食いや生きたものを襲うことはありません。
卵は雌の腹で孵化するまで保護されます。卵を持った雌は深緑色に体色を変えます。

ヤマトヌマエビ

生息地はインド洋、西太平洋、中部地方以南などです。谷川の中流から上流にかけて生息し、日中は石や草の陰に隠れ夜になると活発に活動します。
体長は4.4㎝程でヌマエビの中では大型種です。体側に線状の赤い斑点が見られ雌は破線状、雄は点線状になっているのも特徴です。体色は半透明の緑褐色~淡い青色です。
ヤマトエビはヌマエビ同様、幼生期に塩分が必要で稚エビになるまで海水を1カ月程浮遊します。幼生(ゾエア)となりプランクトン生活をし淡水に戻っていくという両側回遊型です。

ヌカエビ

生息地は東北地方~中部地方と広範囲に及びます。沼や水田、用水路などの流れが少ない場所に生息し泥底質や有機質な水草が生えている場所を好み水中を素早く泳ぎます。
体長は3cm程です。純淡水生で幼生から淡水で育ちます。体色は半透明が殆どですが、環境で変化するのもヌカエビの特徴です。
雑食性で主にデトリタスや藻などを食べます。干しエビとして加工されることもありますがタンクメイトや観賞用としてもミナミヌマエビ同様飼育されています。

ヌマエビは飼える?

ヌマエビやヤマトヌマエビを飼うには両側回遊型であることから繁殖させるにあたって海水などの問題もあり家庭で飼うにはかなりハードルが高くなります。家庭で飼育する場合はミナミヌマエビ、ヌカエビが繁殖なども含め飼育の面でもおすすめです。

ヌマエビの飼い方

水温

ヌマエビを飼うには水温が非常に大事です。繁殖をさせる場合は20℃~25℃程が一番飼育しやすく繁殖も見られます。ヌマエビは高温に弱い生き物ですがミナミヌマエビにおいては30℃位まではギリギリ繁殖もしてくれます。ヌカエビにおいては27℃以上にならないように注意してください。
いずれにしても夏の飼育には注意が必要です。高温になると酸素不足も心配ですのでエアーレーションも必要な場合があります。

水質

水質については弱アルカリ性でも中性でも問題はありません。ヌカエビは自然にいるものが多く水田や用水路といった中性に近い水質で過ごしています。よって、飼育する上で慣れてくれば特に問題のないことがほとんどです。

注意すること

特に注意することはやはり水温です。ヌマエビの様子をしっかり観察し水温が適温であるのかを見る必要があります。15℃を下回ると活動が鈍くなってくるので必要であればヒーターを使い水温を一定にしてあげると繁殖もしやすくなります。
砂底をひいてあげると微生物が繁殖し稚エビが孵った時の餌に困りません。ソイルはその微生物や水草などの繁殖にも役に立つのでおすすめです。ソイルでなく底石などでも大丈夫ですが、水草は必ず入れるようにしてください。

ヌマエビの餌

餌の量

餌の量は飼っているヌマエビの量で調節する必要があります。20匹程度で水草や流木、ソイルなどの砂底があれば基本的には餌は必要ありませんが、繁殖して増えていくと餌が必要になってきます。基本的には沈む餌のほうが良いですが、フレーク型の浮く餌を与えると餌にぶら下がって食べるかわいい姿が見られます。
どちらにしても余らない程度に与えてください。雑食性なのでエビの餌と特にこだわらなくても大丈夫です。

エサの頻度

基本的に水中の微生物や水草の新芽やコケを食べるので頻度的には2~3日に1回、もしくは1週間1回ほどで大丈夫ですが、活動が活発になる季節やヌマエビの量によっては少量を毎日あげてもいいです。

抜け殻や死骸

水槽の中にあった抜け殻や魚の死骸などがなくなっているなんてことありませんか?ミナミヌマエビやヌカエビは共食いをほとんどせず、抜け殻や死骸を食べてくれる水槽の掃除屋です。一か所に集まっているところをよくみると死骸にむらがって食べていたなんてちょっと怖いような場面もみられます。

ヌマエビの繁殖方法

産卵時期

雌が脱皮をするとホルモンが出てそれに雄がよってきて交接します。産卵は自然界では脱皮を繰り返す春~秋ですが、室内の環境の変化のない安定した水温の場合は常に脱皮をするので産卵も季節関係なく行われます。よって繁殖が常に行われいつのまにか増えているということもあります。

抱卵

ミナミヌマエビとヌカエビは雌のお腹で卵をかかえ稚エビにします。お腹から落ちてしまった卵は孵ることはないので腐らないように取り除いてください。稚エビが知らない間に増えていた!なんてこともありますので水替えの際はよく注意してください。

寿命

寿命は1年ほどですが、環境によってはもう少し長く生きることもあります。寿命が短いため、多くのヌマエビを飼って繁殖させていくと長くヌマエビの飼育を楽しめます。

ヌマエビとの混泳は?

ヌマエビは雑食性ですが魚を襲うことはありません。動くものに反応したり飛びついたりすることはないので襲う心配はなく混泳に向いています。残った魚の餌も食べてくれるので水槽が汚れず一石二鳥です。

ヌマエビとの混泳に適した魚

メダカとの混泳するコツ

一番相性の良い魚は何といってもメダカではないでしょうか。メダカは水温や水質、環境などがミナミヌマエビやヌカエビに似ているため混泳に最適です。基本的に水温はヌマエビもメダカも注意が必要ですが、冬場は日の当たる窓際にしたり夏は日差しを避けて管理してあげるとエアーポンプを入れることなく飼育できるので他の熱帯魚などと混泳するより遥かに楽に飼育できます。しかし入れる数が多すぎると酸素不足になってしまいますのでメダカ2匹に対してヌマエビ1匹の割合で水槽の大きさに合わせた量の飼育をしてあげてください。

エサはどうする?

メダカとの混泳の際はメダカの餌をあげてください。ヌマエビは雑食性のため餌は選ばず大丈夫です。基本的には水中のバクテリアやコケ、水草の新芽を食べるので混泳する魚の餌をあげてください。

注意点

メダカは卵を水草などに産みつけるのでそのままだとヌマエビに食べられてしまいます。卵持ちのメダカや産みつけた後の水草を見つけたらすぐに別にしてください。逆にヌマエビの稚エビは2㎜とメダカなどの口に入るほど小さいため育つまでは別で飼育するか、メダカを別で飼うようにしてください。戻すタイミングはメダカの口の入らない程度の大きさになるくらいです。また小さい入れ物に移す場合は高温になりやすいので温度も注意してください。

まとめ

混泳するには相性が合えばとてもよいヌマエビですが、繁殖を目的とする場合はやはり混泳するよりヌマエビだけで飼育することをおすすめします。
魚の動きも癒されますが、ヌマエビがたくさん水槽にいるのを眺めているのもとても癒されます。一生懸命に食べている姿は何とも言えずかわいいです。
水槽の汚れもヌマエビのいる水槽はいないものよりはるかに汚れが少ないです。手がかからず環境が合えば一番飼育しやすのではないでしょうか。
上手に飼育し長くヌマエビを育てて癒されてみてはいかがでしょうか?

 

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