ユラユラ、フワフワと水中を優雅に漂うクラゲ。透明で美しいその姿は、見ているだけで癒されますよね。
そんなクラゲをお家で飼ってみたいと思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。
今回は、クラゲの自宅飼育方法についてご紹介します。
クラゲの魅力
クラゲって飼えるの?
自宅でクラゲを飼っているっていう人って、周りであまり聞きませんよね。そもそもクラゲは自宅で飼えるのでしょうか?
答えはズバリ、「難しいけれど、不可能ではない」です。
クラゲは、その繊細な見た目通り、とても傷つきやすく扱いが難しい生き物です。空気に触れただけでもすぐに弱ってしまいます。そんなクラゲですが、コツさえつかめば自宅でも飼育が可能です。
飼いやすいクラゲの種類
水族館に行くと、いろいろな種類のクラゲを見ることができます。山形には「鶴岡市立加茂水族館」通称(クラゲドリーム館)という世界一のクラゲの水族館があり、そこではなんと50種類以上のクラゲが展示されています。
一般的に飼育が難しいとされているクラゲですが、その中でも比較的飼育が簡単なのが「ミズクラゲ」です。
ミズクラゲは、私たちがよく海で目にする一番ポピュラーなクラゲです。
ミズクラゲの飼い方
それでは、ミズクラゲの飼い方を具体的にご紹介していきます。
ミズクラゲの入手方法
まず、ミズクラゲはどこで手に入れられるのでしょうか?
その方法に自分で海に取りに行くというのがあります。ミズクラゲは、海で普通に捕獲することができますが、触手が肌に直接触れると触れた箇所が腫れてしまうこともあり危険な上、クラゲ自体がとても繊細なので、少しの刺激でも傷ついてしまいます。ご注意ください。
用意する物
水槽
最初は小さい水槽でも大丈夫ですが、ミズクラゲは大きくなると傘部分が10~15センチほどになります。その際にも対応できる大きさの水槽を用意しておけば安心です。
ポンプ
ミズクラゲは泳ぐ力がほとんどないため、人工で水流を作らなくてはなりません。ですが、一般的なポンプだとクラゲ自体を吸い込んでしまう事故も起きやすく、吸い込み口部分にスポンジをつけるなどの工夫が必要です。
エサ
ブラインシュリンプ(アルテミア)というプランクトンを与えるのが一般的です。乾燥した卵の状態の物や、冷凍された孵化後の物も販売されています。クラゲが残さず食べられる分だけ与えるようにしましょう。
海水
クラゲの98%は水分だと言われています。そのため、海水はとても重要です。水道水のカルキ抜きはもちろん、市販の海水の素などで適正な比重の海水を用意してください。
気を付けるべきこと
前述した通り、ミズクラゲはとてもデリケートな生き物です。水槽にぶつかったり、傘の部分に気泡が入ったりしただけでも傷つき、死んでしまいます。そうならないために、以下の点に特に注意をしてください。
水流
クラゲが傷つかないように、適切な水流を作ることがとても大切です。初めての方には難しい部分もあるので、自信のない方は、クラゲ専用水槽を購入するのも一つの方法です。
水質管理
エサの食べ残しなどで水が汚れてしまうと、クラゲはすぐに弱ってしまいます。そのため、数日に1度は水替えの必要があります。水を替える際にも、クラゲを傷つけないよう細心の注意を払ってあげてください。
まとめ
ミズクラゲの寿命は、数か月~長くても1年ほどです。その短い命とできるだけ長く付き合っていくために、ぜひ快適な飼育環境を作ってあげてください。
そして、クラゲ飼育に慣れてきたら、LEDライトなどでより雰囲気の良い水槽作りをするのも素敵ですよね。毎日お家でクラゲに癒やされる生活を楽しんでみてください!
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