67頭しかいない、でも必要とされ活躍中の「犬」のご紹介

今日は普段聞き慣れない「聴導犬」についてご紹介します。

皆さんは聴導犬がどんなことをしている犬なのかご存知ですか?

盲導犬は目の見えない人をサポートすることで有名ですが、聴導犬は耳の不自由な人をサポートします。盲導犬は1000頭もいるのでまだ知名度もありますが(それでも1000頭程度と少ないのですが)、聴導犬はたった67頭しかおらず、まだまだ知名度が低いのもたしかです。(盲導犬、聴導犬ともに2019年1月現在の調べ)

今回の記事では聴導犬の仕事内容や、どうやって聴導犬になるのかを分かりやすく説明したいと思います。

聴導犬(Hearing Dog)とは

聴導犬の始まりは1966年、アメリカで聴覚障害者の一人が、自宅で飼っていた犬を生活音に反応させ、自分に知らせるように訓練させたことがきっかけとなり、「聴導犬」の試験的訓練が1975年に始まりました。
日本の「聴導犬」訓練は1981年からはじまり、現在では67頭もの聴導犬が活躍しています(2019年1月現在)。

聴導犬には決められた犬種や大きさなど関係なく、シーズー・コッカープー・チワワ・マルチース・トイプードル・ミックス犬など幅広い犬種の子達がいるんですよ。

聴導犬の仕事

聴導犬の仕事は聴覚障害者に日常生活のお手伝いとして、「音」を知らせてくれます。

  • チャイム音
  • ケータイの着信音
  • ドアのノック音
  • めざまし音
  • 地震などの緊急音(警報器音)
  • 赤ちゃんの泣き声
  • やかんなどの音(沸騰した音)

また音全体に興味を持たせる様に訓練されているため、はじめて聞く音にも反応して知らせてくれるんですよ。

聴導犬の候補犬

聴導犬の候補犬は、保健所や動物愛護センターから引き取った犬や、聴覚障害者が常に飼っている犬などに音反応テストを行い、聴導犬に向く子を判別します。しかし、実際に聴導犬として活躍できる犬は、300頭に1頭と低い割合でしかおらず、聴導犬の数が足りていません。
その他にも聴導犬の素質を持つ犬を繁殖させ、「パピー・ファミリー」と呼ばれるボランティアの自宅で1才まで育てられます。

【聴導犬になる犬の要素】

  • 人懐っこい。
  • 順応性が高い。
  • 環境に左右されない。
  • 率先力がある。
  • 人と一緒にいるのが好き。
  • ストレス耐性が強い。

聴導犬になるまでの訓練方法

聴導犬になるまでの訓練課程を、年齢とともにご紹介します。

0~1歳

ボランティア家族の元で人と暮らすためのマナーやルールを身に着けていきます。その他に「音」に対して反応するように少しづつ訓練し、慣れさせていく期間です。

1~2歳

ボランティア家族と分かれて、聴覚障害者とマッチングさせ、その人に合わせた「音」に対しての公共の場で訓練し始めます。

3歳

聴覚障害者と一緒に生活をして訓練をします。問題なく訓練が終わると、聴覚障害者と補助犬は、厚生労働大臣が認めた指定法人で認定試験を受け合格することで「聴導犬」になるのです。

知名度が低い聴導犬の現状

聴導犬に限らず、盲導犬にも言えることなのですが、補助犬はペットではありません。
ですが、補助犬をペットとしてみなし、特に居酒屋や喫茶店で入店拒否されるケースがいまだにあります。2017年盲導犬を育成するアイメイト協会調べによると、2017年4月から2018年2月の間に飲食店などの施設の入店を断られた経験がある人がほとんどでした。

聴導犬などの補助犬に対して、民間施設はもちろんのこと、デパートや飲食店であっても「身体補助犬の同伴拒否は違法」です。

本来なら入店を拒否することは出来ないのですが、聴導犬に対しての認知度が低い事もあり、なかなか理解されていないのでこのような現状が起ります。先日ニュースにもなりましたが、盲導犬の救急車同乗を拒否したことで、東京消防庁が謝罪したこともあり、行政でもその周知がなかなか徹底されていないのが現実です。

今回の記事を読んで頂き、少しでも聴導犬(補助犬)について知っていただければうれしいです。

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