11月も終わり今年も最後の月となりました。私にとってこの1年、本当に色々とあった1年でした。おかげさまでこのように記事を毎週かけるのも、ペットとともに過ごす時間があるからこそ。
私にとってはかけがえのない存在です。
イベントでは本当に色々な子に会います。
どの子も可愛くて、そして飼い主さんが大好き。
愛嬌をふりまき、こわいものには素直にほえて。
嫌な時にはぷんとしたり、嬉しいときには笑顔で、寂しい時にはなんとなく憂いだように。
今はスマホで簡単に写真が撮影できて、InstagramやfacebookなどのSNSに載せられるので、日々の成長もそこでみられますね。
色々な方のお写真も拝見していますが、本当に良い顔ばかり。
ときに羨ましくなることもあります。
里親募集の預かりさんのご紹介
そんななかで、私がとても真似できるものではないなと思う方がいます。
その方はTさん。里親募集の預かりさんをしています。
もうご年配の方で、年金生活のなかでの犬との生活です。
ご自分の愛犬と、そして預かりさんを2頭。
それも16キロほどの子ばかり。
そのうちの1頭のKくん。手でさわると噛みます。
かなり大きなお怪我もされていました。
私もリーシュをつけるのにハーネスにさわった瞬間……大したことなかったですが、こわいものへの反応ですから仕方ないこと。
その子に罪はありません。
Tさんは一般の方です。トレーナーでもなんでもない、預かりさん。
結局、里親募集が無理との判断で、TさんはそのKくんを引き取りました。
1年たって、まだ警戒はあるものの、撫でてあげられるようになりました。
その子の顔みてると、かなり優しい顔になりました。
そこに心が通じるものもあるのだと。
警戒や噛むことは、反射でしてしまったり、恐怖によるパニックだったり。
それを乗り越えていけるのは、「愛情」なんでしょうね。
ずっと「大好きだよ」と言い続け、Tさんだけに見せるあの顔は、そこに絆があるからだと思いました。
虐待をうければ、犬だけではなく人間だっておかしくなります。その心のしこりをほどくのに、どれだけの愛情が必要か。
今、おむつして散歩しなければならないような、この世の中では、病んだ犬たちも増えていくのではないでしょうか。
私たちが動物の生きる環境を破壊してきていることは忘れてはならないと思います。
今日はそのおむつの散歩の記事を皆様にお知らせして、また来週お会いしたいとおもいます。
ライター:黒田さおり
薬剤師の資格を有し、動物を専門に栄養食やサプリメントを研究・開発をしている。海外の情報も積極的に取り入れ、自身で商品調達を行うこともある。
黒田先生がオススメの栄養食やサプリメントは、いぬねこサプリ.com から。