アニマルポリスとは?仕事内容や日本にも必要といわれている理由

「アニマルポリス」という言葉をご存知ですか?
アメリカやヨーロッパなど、ペット先進国では一般的な動物虐待を取り締まる組織のことです。日本にはまだ存在していないため、どのような取組みを行っているのか、仕事内容など知られていないことが多くあります。

今回は、アニマルポリスについて、具体的な仕事内容や「日本にも必要では?」といわれている理由をご紹介します。

アニマルポリスとは?海外の取組み

アニマルポリスとは、動物虐待や不適切な飼育を取り締まる法的組織です。ペット先進国では、動物を虐待している人や劣悪な環境で飼育されている動物を見かけたら、アニマルポリスに通報することになっています。

欧米では、国民の動物に対する意識が高く、アニマルポリスはとても人気がある職業のひとつといわれています。

アメリカの場合

各州によって違いがありますが、逮捕権がある人が数名で他は調査員としてパトロールするというのが一般的なようです。主な捜査や逮捕は警察が行っています。

アメリカの代表的な動物保護団体ASPCA(米国動物虐待協会)と、HSUS(全米人道協会)は、アニマルポリスとしての知識や経験をいかし、警察で動物に関する指導や調査員として警察の捜査に協力しています。

イギリスの場合

イギリスはアニマルポリスの歴史が古く1824年に設立され、現在はRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)として活動しています。

アメリカ同様、人々の動物愛護保護に対しての意識がとても高く、毎年多くの人が応募するそうです。アニマルポリスに逮捕権はないのですが、動物に関する法律や知識、救助訓練などさまざまな研修を行い資格取得する事が求められています。

アニマルポリスの仕事内容

主な役割は大きく分けて3つあり、法律に基づき行っています。

  • 動物虐待や不適切な飼育に対しての取り締まり
  • 通報があれば現場に行き動物保護、飼い主への注意・指導等を行う
  • アニマルパトロールによる動物保護、市民の動物虐待への関心を高める役割

ペット先進国では、動物虐待の定義が法律できちんと定められています。動物を傷つけるような命に関わる虐待はもちろんですが、その他に以下のような場合も虐待とみなされ逮捕されることがあります。

  • 餌を与えない
  • 狭いケージに入れっぱなしにしている
  • 散歩に連れて行かない
  • 定められた飼育環境ではない

アニマルパトロールというのがあり、迷子動物の保護や、通報先に出向き必要な措置(飼い主への指導、保護など)をとりながら地域をまわっています。ノーリードでの散歩も当たり前のように注意することで、市民へ動物愛護保護の意識を高める役割も担っています。

この他にも、アニマルポリスの仕事にはさまざまなものがあります。以下はその一部です。

  • 「虐待した飼い主は今後動物を飼う事を禁止する」といった法律による飼い主への管理
  • 木の上から降りられなくなった動物、池や湖に落ちてしまった動物などの救出作業

アニマルポリスは日本にも必要?その理由

日本には「動物愛護法」という法律があり、動物虐待や飼育方法、健康等に関して一応定められてはいますが、実際に違反している人を取り締まったり管理したりする組織はありません。

ペットを家族の一員として飼うことが多くなった一方で、ペットブームにより虐待や飼育放棄される動物も増えました。それに関連し「なんとか助けたい」といった気持ちから、無理な動物保護が行われ、多頭飼育崩壊という悲惨な結末が後を絶たない状態です。

また、殺処分ゼロ問題もあり、悲鳴をあげている愛護センターも多いです。このような状態の日本にこそ、アニマルポリスは必要ではないかといった声が多く聞かれます。

ただ、日本ではまだ動物虐待の定義すら定まっていないため、アニマルポリスを設置するのは難しいのが現状です。

取り締まるためだけではなく、多くの人に動物愛護保護や虐待について関心をもってもらい、正しく理解してもらうためにも、専門機関であるアニマルポリスの存在が必要なのではないでしょうか。

※兵庫県では2014年に、兵庫県警の職員が動物虐待に関する相談を受け付ける専門電話「アニマルポリス・ホットライン」を設置しています。

まとめ

アニマルポリスについて、主な仕事内容や日本に必要といわれている理由をご紹介しました。

日本には存在しないアニマルポリスについて、興味を持っている方も増えているようですね。ペット発展途上国といわれる日本では、動物愛護保護についての正しい知識も私たちは不足しています。そうしたことを学べる機会を増やすことも必要なのではないかなと思います。

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