ヤブキリの特徴と見つけ方・飼育方法

「やぶに住むキリギリス」を意味する昆虫、ヤブキリ。バッタ目キリギリス科の昆虫で、主に本州・四国・九州に分布し、成虫の体長は頭部から羽の先まで45~55㎜前後です。
キリギリスに似ていますが一回り小型で、肉食性が強い種類です。高い木の上・低木・草原まで、植物の多い場所に幅広く生息しています。
今回は、ヤブキリの捕獲から飼育までをご紹介します。

幼虫の捕まえ方・食性の変化について

幼虫は成虫とは違い、高い木の上には登らず草原で暮らします。草地をよく観察すると、他のキリギリス類に混じって見つかります。若い幼虫は花の上でよく見られ、主に花粉や花弁を食べています。キリギリスと似ていますが、背中の茶色の線が一本であることで区別できます。

体が小さく傷つきやすいため、素手で掴まず、虫取り網やカゴなどに追い込んで捕獲しましょう。

幼虫は通常6回の脱皮をして成虫となります。成長とともに肉食性が強くなっていくことが特徴で、捕食のために脚のトゲや大顎が発達してきます。食性の変化とともに、より高い場所へ移り住みます。

幼虫を飼育する場合は、幼いうちはキュウリやナスなどの植物質の餌を多く与え、成長とともにミルワームやコオロギなどの動物質の獲物を増やすようにしましょう。

成虫の特徴と長生きさせるコツ

成虫は貪欲で、自分より大きなセミなども捕食することがあります。オスは『シリリリ…』または『ギー…』と聞こえる音で鳴きます。昼間よりも夜間に活発になりますが、山地では昼間でもよく鳴きます。

成虫は木の上や高い草にいるため、発見には慣れが必要です。オスは鳴き声を注意深くたどっていけば見つかります。メスを捕獲したい場合は、ある程度成長した幼虫を狙うとよいでしょう。幼い個体では、外見では性別の区別がつかないからです。
捕獲の際は、乱暴に掴むとケガをしたり脚がもげてしまったりするため、幼虫の場合と同様に、虫取り網やカゴなどに追い込んでください。

成虫は6~8月にかけて多く見られます。
成虫の寿命は平均して2~3か月程ですが、良好な環境で飼育すれば年を越すことも可能です。

飼育容器は少なくとも幅30センチ以上のものを用意し、中に盆栽などの植物を入れると理想的です。
長生きさせるポイントは、塩分の濃いものや動物質の餌に偏り過ぎないようにすることです。
乾燥に弱いので、まめに霧吹きなどで水分を与えてください。
肉食性が強く共食いをするため、繁殖などの目的がなければ複数飼育はしない方が無難です。
土の中に産卵するので、繁殖させたい場合は鈴虫マットなどを用意しましょう。

また、生餌は大きすぎると肥満の原因になります。さらに蜂やカマキリ・大型のクモなど、反撃能力の高い虫はケガや死亡の原因となるので与えてはいけません。
野外では樹液を舐めることもあるので、昆虫ゼリーもおススメです。

飼育容器は、ストレスを軽減するため寒さ・暑さが少ない場所を選び、人気の多いリビングなどは避けた方がよいでしょう。

ヤブキリを飼ってみたい人へ

ヤブキリはキリギリスと似ていて外見も立派な昆虫です。キリギリスの飼育に成功した人なら、ヤブキリの飼育も難しくないでしょう。
幼虫時代から長期飼育できれば達成感も大きくなります。鳴き声を聴いたり繁殖をさせたりするのも楽しみの一つですね。
昆虫が好きな人にはおススメしたい種類です。

 

🦋きゅーぺっつマガジンの昆虫の記事をよむ🐞

キリギリスの捕獲から産卵まで

カブトムシの幼虫を育てよう

キアゲハを育ててみよう!キアゲハの飼育方法