コクワガタの特徴と見つけ方、飼い方

幼少期、昆虫採集の中でひときわ人気なのはカブトムシとクワガタムシです。その中で『小さなクワガタ』という意味から名付けられるコクワガタは、北海道から九州まで幅広く分布していて、国内で最も普通に見られるクワガタムシの一種です。
今回は、人気のコクワガタの捕獲から買い方についてご紹介します。

どうやって捕まえるの?寿命はどのくらい?

コクワガタの体長は、オスで最大55㎜ほど、メスで最大35㎜ほどになり、日本産のクワガタムシとしては中型種です。成虫は5月下旬から8月下旬頃に最も多く発生します。

生息数が多く、捕まえるのは比較的容易です。森林にも生息しますが、市街地の公園などでも見かけることがあります。手の届かない高い場所にいる場合は、木を蹴ると落ちてきます。
また街灯や商店の明かりなどに引き寄せられていることもあるので、その周辺を注意深く探してみましょう。動きは素早くないため、発見さえできれば簡単に捕まえられるはずです。大型の種類と比べて、アゴで挟まれてもそれほど痛くありません。

クヌギやコナラの樹液によく集まりますが、採集するときはそばにスズメバチがいる可能性があるので注意しましょう。

コクワガタは卵から成虫まで約1~2年ほどかかり、成虫の寿命は最長で3年ほどになります。

飼育に必要な環境と餌

コクワガタは温度や湿度の変化に強く、クワガタ初心者の方にも飼育しやすい種類です。
他のクワガタムシやカブトムシ同様、昆虫マットで飼育可能です。

性質は穏やかで争いを好まず、特に野生のオス同士は常に一定の距離をとっていることが多いです。繁殖が目的であっても、狭いケースにたくさん入れないでください。ケンカやストレスが原因で早死にしやすくなります。30㎝の飼育ケースなら、オス・メス合わせて5~6匹が限度です。また気性が荒く力も強い大型種には一方的に殺害されてしまいますので、絶対に一緒にしてはいけません。

エサは他のクワガタムシやカブトムシと同じように、昆虫ゼリーが代表的です。タンパク質も含め栄養価が高いです。それ以外にも、バナナやリンゴなどの果物もよく食べます。スイカなど水分の多すぎるものは控えてください。エサ場はケンカを避けるため複数用意することが重要です。
夏場は食べ残しがすぐに腐るので、毎日取りかえるようにしましょう。

上記は成虫の飼育方法ですが、幼虫は専用の発酵マット(細かい土のようなもの)を使うのが一般的です。菌糸ビン(広葉樹のおがくずをキノコの菌で分解してビンに詰めたもの)を選べば、大型個体が誕生する確率が高まります。

マットはダニやカビが発生しやすい環境です。毎日観察し、必要に応じて交換するようにしてください。取りかえる際には幼虫を傷つけることを避けるため、屋外で慎重に、新聞紙の上にマットごと空けるなどしてください。マットは適度な水分が必要ですが、手で握って水が垂れてくるようであれば湿りすぎです。
成虫の体にダニが目立ってきたら、流水で洗いながら、軽く歯ブラシで落としてあげてください。できる限り短時間で洗い流し、きつくゴシゴシしないようにしましょう。

冬越しのさせ方(成虫)

コクワガタは上手くいけば成虫で3年ほど生きることがあり、飼育下では4年という記録もありますが、野生では越冬中に死亡する個体も少なくありません。『屋内であれば、暖かくして冬でも活動させればよいのでは?』という意見もありますが、そうすると寿命が短くなってしまいます。冬は活動を停止するのが自然なので、適切な環境を用意してください。

野外では腐った木の中などで越冬しますが、飼育下では昆虫マットを使います。

最も注意を払う必要があるのは温度管理です。コクワガタの越冬に適した温度は5~10度で、0℃以下にならない場所に飼育ケースを設置しましょう。

月に一度はマットを触って確認し、乾燥していたら霧吹きで適度な湿り気を与えましょう。飼育ケースのフタと本体の間に、ビニールやサランラップを取り付け2~3カ所の小さな穴を開け、保湿力を高めると生存率が上がります。

越冬中でもエサを忘れないようにしましょう。冬でも暖かい日には活動してエサを食べることがあります。昆虫ゼリーを入れ、減り具合をこまめにチェックしてください。餓死させてしまうと悲しいですから。

まとめ

コクワガタは採集も飼育も簡単なので、クワガタムシ初心者の方にもオススメできます。ただし繁殖や越冬は慎重に行わないと失敗するので、専門の本や図鑑などをよく読んでおくといいでしょう。年を越せた時の喜びは大きいはずです。

 

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