心理学から考える猫のしつけ~学習パターンを理解して猫と仲良く暮らそう!

空前の猫ブームの今、ご自宅で猫を飼われている方も多いのではないでしょうか。おうちに猫がいるだけで生活に彩りが生まれ、感情も豊かになり、なによりそのかわいらしさに日々癒されますよね。

しかし、猫のような命あるものと共に生活するということは、もちろん良いことだけではありません。トイレの場所を覚えてくれずベッドやソファで粗相をしたり、じゃれているときに甘噛みをしてきたり、壁で爪とぎをしたり、カーテンをよじ登ったり、夜中に鳴いてごはんを促して来たり。
かわいいけど、その分猫に対する悩みはたくさんあります。しかも犬と違って猫はなかなかしつけにくく、また猫は頑固なため非常に厄介です。

このように猫とともに生活することにおいて悩みは尽きませんが、少しだけ心理学的に解釈することで解決に向かうかもしれません。猫はある一定の学習のパターンによって何かを覚えたり、行動を取ったりしています。その代表的な学習パターンである古典的条件付けとオペラント条件付けを上手に利用しましょう。

古典的条件付け

古典的条件付けとは、無条件刺激を与えた時の無条件反射が起きる前に中性刺激を繰り返し与えることで、中性刺激のみで無条件反射が起こるようになることです。わかりやすく猫に置き換えましょう。猫におやつを与えるとき(無条件刺激)、先に鈴の音を聞かせます(中性刺激)。おやつがもらえると分かると猫は唾液を分泌します(無条件反射)。この“鈴の音を聞かせてからおやつを与える”という行為を繰り返していると、次第に、おやつを与えなくても、鈴の音を聞くだけで唾液を分泌するようになります。猫の中で、「鈴の音(無条件刺激)=おやつ(中性刺激)がもらえる」ということを学習したからです。このように、もともとは何の意味もなかった鈴の音という刺激が、おやつがもらえるという経験をしたことによって意味を持つようになることを古典的条件付けと言います。

オペラント条件付け

オペラント条件付けとは、自らが行動を起こした結果、環境がプラスに変化したかマイナスに変化したのかを経験することにより、その行動の頻度が増えたり減ったりすることです。例えば極端な例ですが、猫がカーテンをよじ登っていたら、カーテンレールからカーテンが外れて、猫も一緒に落ちてしまい怖い思いをしたとします。このカーテンは毎回落ちるようになっているのでだんだん猫もカーテンに登らなくなりました。これは、カーテンをよじ登るという行動をした結果、怖い思いをしたというマイナスの変化を経験し、その行動が減少したということですね。オペラント条件付けは、刺激ではなく行動に対する学習というところがポイントです。

活用しよう!

これら二つを活用してみましょう!
例えば、猫がソファでおしっこをした瞬間に水鉄砲などで水をかけます。すると猫はここでおしっこをすると水をかけられて不快になると学習するので、次第にソファではおしっこはしなくなりますね。
猫が夜中に鳴くときは、鳴きやんでから部屋を開けてあげましょう。鳴かなければ部屋に入れてくれると学習するので無駄鳴きが減っていきます。
猫が甘噛みしてきたら、即座に撫でるのをやめましょう。甘噛みすると撫でてもらえないということを学習するので、甘噛みが減っていきます。

ただし、これらはすべて継続しなければ意味がありません。共通して言えることは、根気強く続けることが大事であるということです。猫は犬よりも知能指数が低いため学習するのには時間がかかります。また、猫以外の家族全員が同じ行動をとらなければ効果は期待できません。
お母さんは鳴きやむまで開けてくれないけど、お父さんは鳴いたらすぐに開けてくれるということになると、開けてくれるという学習の方が強くなってしまい、鳴くという行為をやめなくなってしまします。
家族みんなで協力して、ルールを徹底しましょう!

いかがでしたか?

猫の学習パターンについてご紹介してきました。考え方が理解できると、しつけがしやすくなりますよね。
もし、猫と暮らすうえでお困りのことがあれば参考にしてください。