爬虫類が脱皮する意味は?その頻度と、飼い主にできること

爬虫類の脱皮についてご興味をお持ちでしょうか?
人や犬などの哺乳類とは違い、爬虫類は生きている間に何度も脱皮を繰り返します。その行為については諸説あるものの、脱皮を繰り返すことで成長を促し、体を大きくする目的があるとされています。

この記事を読み終わる頃には、爬虫類の脱皮について知ることができ、愛するペットの脱皮を上手にお手伝いすることができるでしょう。

爬虫類の脱皮にはどんな意味があるの?

「成長する=皮膚(皮)がきついので脱ぎ落とす」というのは少し間違っていて、成長することと脱皮することは決してイコールではありません。そのため個体によってバラつきがあり、「脱皮しないから、成長していないのではないか」と不安になる必要はないです。

私たち人間も含めて、動物の皮膚は「真皮」と「表皮」という2つの層から成っています。
表皮は最も外側の皮膚のことで、刺激から皮膚を守る役割があります。特に両生類(カエル等)と爬虫類は、「乾燥」に対して表皮のメカニズムが大きく異なります。

人間の垢が気付かずうちにポロポロと落ちていたり、日々シャワーの際に体を擦ることで洗い流していたりするように、爬虫類の皮膚も新陳代謝と共に垢を落とさなければいけません。
自分で体を洗ったり擦ったりできればいいのですが、それらができないため、爬虫類は脱皮という行為で垢を脱ぎ落とすのです。

爬虫類が脱皮する頻度はどのくらい?

爬虫類が脱皮する頻度は、これといって決まりがありません。
「個体による」というのが答えで、頻度の高い子もいれば低い子もいます。

ヘビ・トカゲ・ヤモリ、といった種類によっては「このくらいのペースで」という定期的な脱皮周期があるようですが、必ずしもそれに当てはまるというわけではありません。

だた、不衛生な環境(合わない環境)にいる子は不定期での脱皮をしやすく、衛生的な環境(合ってる環境)にいる子は定期的に脱皮するようです。
そのため脱皮の記録などを書いておくことで、イコール健康管理をすることができます。

【脱皮不全】には2つの真実が隠されている

爬虫類が上手に脱皮できなかったときのことを「脱皮不全」というのですが、この脱皮不全が起こってしまった場合、2つの問題を解決する必要があります。

飼育環境が原因となって、脱皮不全から個体の健康に影響が出る

爬虫類が脱皮を上手に行おうとする場合、飼育下では飼い主の努力も必要になります。温湿度が個体に合っているのか、いつも清潔に保たれているか、食欲や糞の状態、、、など、健康管理をすることも飼い主の大切な役目です。

脱皮不全をきっかけにして様々な病気や怪我を引き起こす可能性もあるので、飼育環境が原因になって脱皮不全が起こるようなことは絶対に避けましょう。

個体が病気になっていたり怪我を負っていて、それらが原因になって脱皮不全を起こす

個体が何らかの病気になっていたり、確認できない場所を怪我していたりすると、それらが原因で脱皮不全を起こす可能性があります。適切な治療をして健康体に戻れば、脱皮不全を繰り返す可能性は低くなります。

脱皮不全の理由が飼育環境にあるのか個体自体にあるのか、どちらにせよ、脱皮不全を起こした場合は速やかに動物病院に連れていきましょう。
飼育環境については、ブリーダーや他の飼い主さんに問い合わせるのがオススメです。

ペットの爬虫類の脱皮を、飼い主が手伝うことはできるの?

ペットの爬虫類の脱皮を、飼い主が手伝うこともできます。
手伝うといっても皮を脱ぐお手伝いをするのではなく、脱皮しやすい環境を整えるお手伝いが基本です。

【レオパードゲッコウ(トカゲモドキ)の場合】

1歳になるレオパードゲッコウを飼っている飼い主さんにお伺いしたところ、脱皮の際に気を付けていることは以下の通りです。

  • 脱皮の始まりになると、じわじわ肌が白っぽくなってくる(薄い皮が浮いて見える)
    →そのとき飼い主にできることは、温度はキープで湿度を上げる
  • 上に水を入れるタイプのシェルターの中で、いつも脱皮を行う
    →そのとき飼い主にできることは、下に敷いてるシートも霧吹きで湿らす
  • 脱皮が上手にできなかったとき
    →そのとき飼い主にできることは、温浴で皮をふやかして取ってあげる(ストレスになることもあるので、なるべく1回の温浴で取り切る)

脱皮を失敗したり上手にできなかった場合は、どうしたらいい?

爬虫類なら1度は経験するであろう「脱皮」という行為ですが、個体によって上手にできない子もいます。またその子の暮らしている環境や、体調などによっても毎回上手にできるわけではありません。

そんなとき、上手にできなかった脱皮を放置しておくとどうなると思いますか?

レオパードゲッコウの場合ですが、指先などの細かい部分に脱げなかった皮が残っていると、自分で噛んで無理やり取ろうとします。最悪の場合、指が取れて血まみれになるような事態が起こってしまいます。

そうなってしまった場合は、速やかに動物病院に連れていくようにしましょう。

かといって、あまり覗き込んで観察することもストレスを与える一因になってしまいます。一番大切なのは「普段からいつでも脱皮できるように、環境を整えておくこと」です。種類や個体によってやり方は様々ですが、健康管理も兼ねて環境を整えておくことが大切です。

まとめ

爬虫類は未だに解明されていない部分も多く、飼育していく上で「正解」がなかなか見つけづらいペットです。ですが、手のかかる爬虫類だからこその可愛さもたくさんあります。

今回は爬虫類の脱皮についてお話ししましたが、最後に以下の3点をご記憶いただけると幸いです。

  • 爬虫類にとっての脱皮は、人が垢を落とすようなもの
  • 爬虫類の脱皮の頻度は、特に決まっていない
  • 飼い主にできることは「湿度を上げる」「清潔を保つ」「環境を常に整えておく」