日本犬の狆(ちん)を家族に迎えよう

日本犬といえば、皆さんはどの犬種を思い浮かべますか?
柴や秋田犬、最近ではCMに出たことから北海道犬もよく知られることとなりました。ところが日本犬として意外と知られていないのが、狆(ちん)という犬種。犬種名から中国原産の犬だと間違われることも多いのですが、実は日本の犬として認定された犬は、狆が最初です。
残念ながら近年の日本ではあまり見かけませんが、海外では「ジャパニーズ・チン」の名前で人気があります。
今回は日本の犬でありながら日本人にあまり知られていない狆の魅力を紹介します。

狆の歴史・サイズ・毛色

「ちいさい犬」が縮まって「ちん」という犬種名になったという説があり、732年に韓国から日本の宮廷に献上された犬が、狆の祖先であろうと言われています。
「生類憐みの令」の犬将軍で有名な徳川綱吉時代には、お犬様として江戸城内で大切に飼育されていて、1853年には、米国人ペリー提督によりイギリスに持ち帰られた2頭の狆がビクトリア英国女王に献上され、そこから狆の存在が海外でも知られるようになりました。

狆のサイズは体高(肩から地面までの長さ)25cm前後の小型犬で、メスは少し小さめです。
また毛色は、白の地色に黒または赤(ベージュっぽい色)の模様の2色で、ボディの模様も顔の模様も左右相対が好ましいとされています。特に口元から頭にかけては、ブレーズと呼ばれる白の模様が幅広く入っていることが理想で、その模様の形により、「イチョウ」や「バチ」など日本らしい名前がつけられています。
ボディの模様にも「日の丸」や「尾留め」などのさまざまな模様があり、1頭1頭違うので模様によって個性を楽しむことができる犬種です。
さらに足先の毛は指の毛が長く伸びるので、習字で使う筆のように見えることから「筆あし」とよばれ、狆は体のあらゆる部分に日本犬らしさを感じることができます。

狆の性格と飼い方、お手入れ方法

狆は頭がよく物覚えも早いのでしつけがしやすく、また人と共に暮らしてきた歴史から人に対して友好的な性格なので、小さなお子さんやお年寄りのいる家庭でも飼育がしやすいです。
ただ「お犬様」として大切に扱われてきた犬なので、叱られることに対してはデリケートです。
よいところを見つけて褒めながら伸ばしてあげるしつけ方法のほうが、狆のしつけには向くでしょう。

また狆は体臭が少ない犬種といわれ、被毛はシルキーコートと呼ばれる絹糸状の光沢がある美しい毛です。ある程度の長さまで伸びるので、毛がもつれないように日ごろのこまめなブラッシングが必要となります。

そして耳が垂れていて汚れやすいので、耳の中も定期的にチェックをしてあげましょう。

日本犬の狆を家族に迎えよう

日本らしい名前がついた模様の種類がたくさんあって、それぞれの個性を楽しむことができる狆。
狆を家族に迎えて、日本犬ならではの魅力をたくさん見つけて楽しんでください!

 

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